日本各地、流浪の居酒屋旅。叙情あふれるエッセイ集「月の下のカウンター」発売中
赤提灯の下がった町はずれの飲み屋や、地元に根付いた老舗の居酒屋—ー。本書は、著者・太田和彦がふらりと訪ねた日本各地の居酒屋について、提供される料理や裏話、店の主人らとの会話を織り込みながら綴る叙情あふれるエッセイ集。居酒屋に居る時間をじんわりと楽しむ、そんな著者の感性が表れた温かな描写が魅力的だ。また故郷への想い、街歩き、旅のこと、父のこと、祖父のことなど、著者自身について綴ったエッセイも掲載しており、太田和彦というその人そのものをたっぷりと味わえる一冊となっている。
著者・太田和彦はグラフィックデザイナーでありながら居酒屋探訪家としても知られ、居酒屋関係の著書を数々手掛けている。さらに旅チャンネル(スカパー!)で1999年に始まった出演番組「全国居酒屋紀行」はシリーズ化し、なんと11年のロングラン。現在はBS11にて「ふらり旅 新・居酒屋百選」を担当中である。
月の下のカウンター
著者:太田和彦
仕様:文庫版 320ページ
定価:770円(本体700円)
発行:小学館文庫
URL:https://www.shogakukan.co.jp/books/09406897