ピーナッツは、ナッツではない|食の雑学ノート
ピーナッツは、クルミやアーモンドと同じく、もちろんナッツでしょう?と思いがちであるが、実はマメ科の植物である。ナッツとは木の実や種子を指し、主に硬く乾いた木の実のこと。しかしピーナッツは、地面の中に実る豆なのだ。花が散った後に子房(雌しべの一部)が地面に落ちて、そこから弦が伸びて土の中に実が出来る。日本語で「落花生」と言われるのも、この実り方に由縁がある。
ピーナッツは殻が硬く、味や形が木の実(ナッツ)の仲間に似ていることから、ナッツ類として取り扱われることが多い。お店に並ぶミックスナッツにピーナッツが入っているのも、こういった理由からだろう。エンドウマメのような豆を意味する「pea」と、木の実を意味する「nut」が合わさった「peanut(ピーナッツ)」。豆でもあり、ナッツ類でもある。非常に曖昧だが、ぴったりの名前だ。
参考
・「果実の知識 ピーナッツ」 丸果石川中央青果
・「ご存知でしたか?落花生のトリビア」 豆のいけのべ