栗の食べられる部分は、果肉ではなく種|食の雑学ノート
食欲の秋。栗は、秋の味覚の代表格だ。木から落ちた栗を拾い、トゲトゲとした「イガ」を剥いて、下処理をする。「イガ」を剥くと艶のある硬く茶色い「鬼皮」があり、さらにその中には薄く張り付いた「渋皮」。私たちが食べる部分は、3つの層に包まれているのだ。そして実は、私たちが食べる美味しい部分は果肉でなく、種。詳しくいえば、「イガ」が皮、一般的に皮だと思われがちな「鬼皮」が果実で、「渋皮」とその中身は種なのだ。
硬い「鬼皮」に守られていることから、ナッツ類のように保存が効くと思われがちだが、栗は傷みやすい。収穫したその日に食べ切れない場合は、甘露煮や渋皮煮にしたり。生のまま置いておくなら、乾燥したり、香りが抜けて実が痩せることを防ぐために、使うまではポリエチレン製の袋に入れて(袋の口は縛らず、折るだけ)冷蔵庫のチルド室に入れておこう。
参考
・「知って得する「栗」のこと」 農林水産省