独特の切り口がクセになる。カレー沢薫が、全国のお取り寄せグルメを綴る「ひきこもりグルメ紀行」発売
せちがらい世の中、心を慰めるのはおいしい食べ物である――。
お取り寄せを駆使し、あくまでも部屋から一歩も出ずに全国のご当地グルメを楽しみ尽くす。出不精の作家・カレー沢薫の脱力系食コラムを集めた「ひきこもりグルメ紀行」がリリースされた。公式キャラクターが踊り狂う菓子店の「ぴーなっつ最中」、仙台銘菓「萩の月」にそっくりな50もの菓子、勢いよく噛り付いたために100万円のインプラントが粉砕したという沖縄県の「いちゃがりがり」など。土地土地の名物を、実食体験をユニークに交えて独自の鋭い切り口で綴っている。
カレー沢薫は、1982年生まれ。OL兼マンガ家として2009年に「クレムリン」(全7巻)でマンガ家デビューを果たし、その後もマンガ家として活躍しつつ、多数のエッセイ作品を発表。現在は専業作家として複数の連載を持っているが、今回の「ひきこもりグルメ紀行」は「女子SPA!」、「cakes」に連載中の人気エッセイへ加筆修正し、文庫化したものとなる。
目次
ひきこもり熟練者が愛するご当地フード(福岡県・博多通りもん)
ポイズンな世の中にドロップキック(高知県・ケンピ)
うなぎは貧乏人の敵だが、タレは得難き友(愛知県・ひつまぶし)
赤福先輩、相変わらずマジこしてますね!(三重県・赤福)
たこ焼きとは違うということを胸に刻め(兵庫県・明石焼き)
夜のお菓子、真夜中に大進出(静岡県・うなぎパイ)
食欲ないから、朝はすっぽんでいいよ(静岡県・すっぽんパイ)
選ばれし老女が生み出した禁断の果実(秋田県・バター餅)
「なんの他意もなく激似」のヤツが五十も現れた(宮城県・萩の月)
もみじ饅頭界への殴り込み(広島県・もみじ饅頭) ほか
ひきこもりグルメ紀行
著者:カレー沢薫
仕様:文庫版 272ページ
定価:858円(本体780円)
発行:筑摩書房
URL:https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480437020/