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イラスト:アンパンマン

アンパンマンのあんこは、粒あん|食の雑学ノート

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1973年にフレーベル館の月間絵本「キンダーおはなしえほん10月号」で初登場したアンパンマンは、ご存知の通り、やなせたかしが描く優しいヒーロー。1988年に放送が始まったアニメ「それいけ!アンパンマン」は今も続き、映画シリーズは30本以上。

アンパンマンは、ある日、ジャムおじさんが作ったあんぱんの種に空から降ってきた「いのちの星」が宿ったことで誕生した。困っている人はいないか毎日パトロールをして、悪さをするバイキンマンをやっつけて。お腹を空かした人がいれば、「おなかがすいているんだね。ぼくの顔をどうぞ」と顔をちぎって分け与えてくれる。そんなアンパンマンのあんこだが、実は粒あん。そのことを、作者・やなせたかしは決して譲らなかったという。

「たくさんの粒がないといけない。たくさんの人がいてひとつのことができるんです。濾しアンだとひとつひとつ粒が残らないでしょ」

可愛らしいキャラクターが繰り広げる、一見子供向けにも見えるストーリーだが、その本質は年齢など関係のない大切なことを伝え続けている。アンパンマンに詰まった粒あんには、作者の思いが込められているのだ。

イラスト:アンパンマン


参考
・「Q.アンパンマンの“あん”は、つぶあん?こしあん?」 アンパンマン公式サイト
・「アンパンマンのあんはこしあんか粒あんか」 柴田克美、EDUPEDIA