古代の粘土書板に刻まれた世界最古の料理とは?「古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ」発売
大和書房から発売された書籍「古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ」は、古代メソポタミアの時代に楔形文字で残された最古の料理を紐解く歴史エッセイ&レシピ本。
神々に捧げた羊の香草焼き「ヒルツム」、麦酒の女神に捧げるビールパン「バッピル」、古代の王だけが味わうことのできた豆の特製リゾット「ブトゥットゥム キシャーヌ」など……。本書では、古代メソポタミアに食べられていた料理の再現レシピを28品掲載。これらはどれも、約4000年前に粘土書板へ刻まれた楔形文字で残る食の記述を翻訳し、さらにウル第三王朝やバビロニア王国に残る食材リスト、古生物学的記録などあらゆる角度から時代考証を重ねたものばかり。
日本の家庭でも調理ができるようアレンジも加わっているので、悠久の歴史に思いを馳せながら、古代メソポタミアの食卓を再現してみたい。同時に本書では、古代メソポタミアの代表的な文学作品「ギルガメシュ叙事詩」を読み解いて、主にその食の記述から、古代メソポタミアのリアルに迫っている。著者は歴史料理研究家であり、世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」の主宰者・遠藤雅司。アッシリア学者で、「古代オリエント博物館」の館長を務める月本昭男による翻訳協力を得て、最古の料理と最古の文学にどっぷりと浸れる一冊となった。
古代メソポタミア飯 ギルガメシュ叙事詩と最古のレシピ
著者:遠藤雅司
仕様:A5判 192ページ
定価:1,980円(本体1,800円)
発行:大和書房
URL:http://www.daiwashobo.co.jp/book/b535823.html