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イラスト:マルゲリータ

ピッツァ・マルゲリータの名は、あるイタリア王妃に由来する|食の雑学ノート

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ナポリピッツァの代表格、ピッツァ・マルゲリータ。その名の由来となったのは、1870年代のイタリア王妃、マルゲリータ・マリーア・テレーザ・ジョヴァンナ・ディ・サヴォイア=ジェノヴァ(1851-1926)だった。

1889年、マルゲリータ王妃がナポリを訪れた際、当時の有名ピッツァ職人ラファエロ・エスポージトが彼女を歓迎し、ナポリの有名料理としてピッツァを焼いた。3種類※のピッツァを献上したが、マルゲリータ王妃はイタリアの国旗と重なる彩のピッツァ(赤いトマト、白いモッツァレラチーズ、緑色のバジリコを乗せたもの)を大変気に入り、この事から「ピッツァ・マルゲリータ」と呼ばれるようになったという。

ピッツァ・マルゲリータを王妃へ献上したピザ職人のエスポージト。実は彼がオーナーを務めたレストラン「Brandi」(1780年に「Pietro e Basta cosi」として創業 )は、今もナポリで大繁盛!店内にはマルゲリータ王妃からの手紙も飾られているというのだから驚きだ。

※ラファエロ・エスポージトが用意した3種類のピッツァ・・・①バジルとラードを乗せたもの②トマトを乗せたもの③トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルを乗せたもの(後のピッツァ・マルゲリータ)

イラスト:マルゲリータ



参考
・「ピザの歴史」 ピザ協議会

・「ピッツァ マルゲリータ」 ハウス食品