1. HOME
  2. 「知る」
  3. みたらし団子は、京都・下鴨神社で生まれた|食の雑学ノート
「知る」
イラスト:下鴨神社とみたらし団子

みたらし団子は、京都・下鴨神社で生まれた|食の雑学ノート

「知る」

あんこが乗った、あん団子。醤油で味付けされた、醤油団子。さて、それではみたらし団子の「みたらし」とは?

みたらし団子の発祥の地は、京都で最も歴史ある神社のひとつ、下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社)。下鴨神社には、土用が近づくにつれ、こんこんと清水が湧き出る「御手洗(みたらし)池」(御手洗川)があり、鴨の七不思議※のひとつに数えられているのだが、水と一緒に湧きあがってくる玉のような水泡を、団子にかたどったことが、みたらし団子の始まりとされている。

また、下鴨神社で平安時代から続く夏祭り「御手洗祭(みたらし祭)」では、氏子が供えた団子を、祈祷の後に厄除けとして食べていた。これが、後に境内で売られるようになり、串焼き団子に「御手洗」の名をとって、「みたらし団子」と呼ばれるようになったともいわれている。

※鴨の七不思議・・・下鴨神社が創建されたのは、平安時代より前とされ、その長い歴史の中で生まれた伝説は、七不思議として今も語り継がれている。「御手洗池の水泡」のほか、2本の木が結び合っていることから縁結びのご神木とされる「連理の賢木」や、雨乞いの願いがかなうと小石が飛び跳ねたという「泉川の石(烏縄手)」等がある。

イラスト:下鴨神社とみたらし団子


参考
お祓いのお社」 下鴨神社
・「みたらし団子の由来は?」 五王加茂野店