キュウリには、トマトと同量程度のカリウムとビタミンCが含まれている|食の雑学ノート
キュウリは、ギネスブックに「Least calorific fruit(カロリー(発熱量)の最も低い果実)」として登録されている。この事が噂となり広まったためか、世界中で、キュウリには栄養がほとんどないと思っている人は少なくない。しかし、キュウリにはカリウム、ビタミンC、βカロテンといった栄養が含まれ、カリウムとビタミンCに関しては、なんとトマトと同量程度。
確かにキュウリは95パーセント以上が水分なので、他の野菜に比べると100gあたりの栄養素含有量は少なく、カロリーもとても低い。しかし、栄養がないというのは誤解なのだ。ギネスブックの登録に関しても「Least calorific fruit」とある通り、キュウリを「fruit(果実※)」として比較したもので、野菜として比較したものではない。キュウリが野菜の中で最も低カロリーというわけではないのである。
※植物学上、果菜は果実に含まれる
参考
・「きゅうりの雑学~栄養素とビタミンC~」 都会の農園
・「[きゅうりの栄養]あるorない?きゅうりの栄養と、世界の料理」 カゴメ株式会社