おにぎりを包む竹の皮には、抗菌効果がある|食の雑学ノート
旅の道中に少し腰掛けほっと一息、竹皮の包みを開いて、大きなおにぎりを頬張る。日本の昔話や時代劇に出てくるこんな場面を通し、竹の皮の存在を知ったという人も多いと思うが、実際、日本では古く※から竹の皮を食べ物の包装手段として利用してきた。なぜ、竹の皮に包むのだろう?
その大きな理由は、竹の皮には抗菌効果があるから。竹の皮は、フラボノイドや高級脂肪酸、葉緑素といった抗菌作用のある成分を含み、防腐性にも優れ、食品を包むことに長けている。更に、適度な通気性があるので包んだものを湿気させ過ぎず、乾燥させ過ぎず。絶妙な水分調整をしてくれるので、おにぎりを美味しい状態のまま持ち運ぶ包装としてぴったりな素材なのだ。
※鎌倉時代からという説あり
参考
・「竹皮豆知識Q&A」 丸實商行
・「たけのこ」 GREENJAPAN