読めば、和菓子が愛おしくなる。「和菓子と言の葉 デザイナーが紡ぐ四季の物語」発売
和菓子デザイナーでありグラフィックデザイナーの藤原夕貴による「和菓子と言の葉 デザイナーが紡ぐ四季の物語」が、3月23日に発売された。
木の芽時、玉響、待宵、薄氷。季節にまつわる美しい日本語を、和菓子に変えて。
「和菓子を通して四季の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです」との著者の言葉の通り、独自の感性で制作した和菓子を紹介する和菓子の歳時記だ。ひとつひとつの小さな世界に込められた季節の情景が、透明感のある写真と共に堪能できる。
うつわとの合わせ方や和菓子の撮影方法の紹介もされており、グラフィックデザイナーである著者ならではのコンテンツも楽しめる一冊だ。
目次
<春>ほころび/東風/木の芽時/花便り/夢見草/花筏/苔むす/光芒/うたたね/木漏れ日
<夏>翠雨/雨模様/玉響/夏木立/逢瀬/蛍火/潮鳴り/たゆたう/泡沫/夏の果
<秋>黄昏時/残り香/待宵/初音/うつろい/夜の帳/錦秋/水鏡/木の実降る/木枯らし
<冬>風花/閑花/銀嶺/灯火/言祝ぎ/常永久/雪華/ひだまり/薄氷/はなむけ
<味わう(レシピ)>ういろう/琥珀糖/錦玉羹/きんとん
<装う(うつわとの合わせ方、写真の撮り方)>
<想う(コラム)>出会い/余白/言葉/着想/意識/引き算
<創る(デザインプロセス)>Case1 海×和菓子/Case2 コーヒー×和菓子/Case3 名前×和菓子
和菓子と言の葉 デザイナーが紡ぐ四季の物語
著者:藤原 夕貴
仕様:A5判 144ページ
定価:1,870円(本体1,700円)
発行:光文社
藤原 夕貴
和菓子デザイナー、グラフィックデザイナー。出版社勤務を経て、ロンドンの美術大学へ留学。帰国後、グラフィックデザイナーとして広告・ブランディング業界で働く一方、茶道を教える祖母の影響で幼い頃から身近にあった「和菓子」に着目し、デザイナーの視点から独自の感性で和菓子を制作。自然や日常をテーマにした和菓子を始め、企業とのコラボ作品など既存の枠にとらわれない和菓子のあり方を探求、作品を発表している。