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小学館が「おいしい小説文庫」を立ち上げ。「食」の魅力を物語で届ける、新レーベルが始まる!

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小学館文庫は新レーベル「おいしい小説文庫」を立ち上げた。「(新型コロナウイルスの感染拡大による)非日常の今だからこそ、食小説を通じ、皆様の心に彩りを添えられたら――。」そうした思いからスタートしたこのレーベルでは、「食」にまつわる小説を刊行。6月5日には第1弾となる3作品が発売されている。

「おいしい小説文庫」初代アンバサダーには女優、のんが就任した

「食」の楽しさを届ける、「おいしい小説文庫」

小学館文庫の新レーベル「おいしい小説文庫」では、レシピ、グルメ、レストラン等、「食」に特化した小説を、3ヵ月ごと3作品程度の刊行を予定している。「鴨川食堂」シリーズの著者・柏井壽の作品を扱う等、熟練作家の参加が決定しているほか、小学館主催の「日本おいしい小説大賞」(https://www.shosetsu-maru.com/pr/oishii-shosetsu/)と連動して、新人作家の発掘にも力を注ぐ。

初代アンバサダーを務めるのは女優、のん。就任に際し、意気込みを以下のように話した。
「映画「この世界の片隅に」に声優として参加させていただいて、食べる幸せを改めて実感しました。そして、物語の中に出てくる食べ物には不思議な魅力がある。食べた事のある料理でも、妙に美味しそうに思える。初代アンバサダーとして、食の楽しさを発信していけたらと思います」

6月5日に発売された、創刊ラインナップはこちら

社会人4年目の少女マンガ編集者・中原温人の一番の楽しみは、恋人と過ごす食事の時間。そんな彼を取り巻く人々と、中原が手掛けるメニューが紡ぐ、心温まる物語、全8編。肉じゃが、玉子焼き、きのこパスタ、ホットチョコレート、卵リゾット、カレー、親子丼など、様々なレシピが登場する。
目次:肉じゃがよりも優しく/きのこパスタは戦わない/山形のだしエクスプレス/卵焼きより愛をこめて/マジカルホットチョコレート/たまご ひよこ リゾット/今日の幸せは昨日のカレー/家族の食卓

泣き終わったらごはんにしよう
著者:武内昌美
仕様:文庫版 288ページ
定価:660円(本体600円)
発行:小学館文庫
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406777

母親との思い出のかき氷「日進月歩」に感激し、それ以降「日進月歩」と、削り手の炎炎老師を追い求める大学生の陶子。かき氷マニアの恋人と2人、氷を食べ歩いていたが、些細なすれ違いをきっかけに失恋、氷への熱も冷めかけてしまう。そんな折、脱サラして亡き母の喫茶店「タカサキコーヒー」を切り盛りする父が、かき氷のコンテストに出るという。乗り気ではなかった陶子だが、ひょんなきっかけから、父とコンテストへ出場することに。かき氷激戦区・大阪の名店を食べ歩き「日進月歩」を超える味を手に入れようとするが……。

氷と蜜
著者:佐久そるん
仕様:文庫版 256ページ
定価:693円(本体630円)
発行:小学館文庫
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406778

「食捜します」料理雑誌に掲載された一行広告に導かれ、思い出の料理を捜し求める人々がたどり着くのが、京都にある看板のない食堂。認知症の父が母と一緒に食べたというビフテキ、幼馴染みの母親が作ってくれた春巻、後悔が詰まったチキンライス、亡き夫が食べたがっていた五目焼きそば、料理人を目指す原点になったハムカツ、料理をしない父がめずらしく作ってくれたちらし寿し……。食堂の主人・鴨川流と、娘のこいしが温かな接客と料理でもてなす、大人気シリーズ「鴨川食堂」の最新作。

鴨川食堂もてなし
著者:柏井壽
仕様:文庫版 352ページ
定価:715円(本体650円)
発行:小学館文庫
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406776