トウモロコシの粒の数は必ず偶数|食の雑学ノート
夏になると店先に並ぶ、トウモロコシ。実はトウモロコシの粒の数は、どれも決まって、偶数である。私たちが普段食べているトウモロコシの粒は、果実(頴果※)。雄花から落ちる花粉を、雌花から出ているヒゲがキャッチして受粉、そして雌花に果実が育っていく。トウモロコシの花は必ず2つ1組で咲くといった特性があるので、おのずと粒(果実)も偶数になるのである。
ちなみに受粉の時、雌花から出ているヒゲは絹糸(けんし)とも呼ばれる、雌しべ。このヒゲはトウモロコシの粒ひとつひとつと1本ずつ繋がっているため、ヒゲの本数と粒の数は一緒。ヒゲが豊かなトウモロコシほど、実がぎっしりと詰まっているということになる。
※穎果(えいか)は、一見すると種子に見えるイネ科特有の果実のこと
参考
・「トウモロコシの豆知識3つ タキイ種苗」 一般社団法人 農協協会
・「発見055 トウモロコシの粒の数は偶数?」 中村学園大学