明治~昭和の名著4作品を、紅茶に。「日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティーの会」が発売
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や、夏目漱石の「虞美人草」など。明治~昭和に発表され、今も根強く愛され続ける名著4作品をモチーフにしたオリジナルティー「日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティーの会」が、通販を手掛けるフェリシモの自社ブランド「YOU+MORE!」より発売された。
各小説の一節にインスピレーションを受けた紅茶や緑茶(ティーバッグ)は香り高く、本型のボックスに詰められている。
日本近現代文学を紅茶で味わう。飲んで浸る文学作品 「飲んじゃいたいくらい、本が好き」
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、夏目漱石「虞美人草」、芥川龍之介「蜘蛛の糸」、坂口安吾「桜の森の満開の下」。日本近現代の名著・4作品をイメージした「日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティーの会」は、それぞれの作品に登場する印象的なモチーフから連想した味や香りを楽しむことのできるオリジナルティー。現実では味わえないような世界や経験へと導いてくれる読書の魅力を、お茶に込めて。自宅で過ごす時間のお供に、また、文学好きな方への贈り物としてもぴったりな商品だ。
「いかがですか。こういう苹果(りんご)はおはじめてでしょう。」
向うの席の燈台看守がいつか黄金(きん)と紅でうつくしくいろどられた大きな苹果(りんご)を落さないように両手で膝の上にかかえていました。
宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」に登場する「燈台看守が差し出した苹果(りんご)」をイメージして作った紅茶は、甘酸っぱい香りが広がる、爽やかな味わい。
「博覧会へ行ったか」
「いいや、まだ行かない」
「行って見い、面白いぜ。昨日行っての、アイスクリームを食うて来た」
「アイスクリーム? そう、昨日はだいぶ暑かったからね」
夏目漱石著「虞美人草」に登場する「博覧会のアイスクリーム」をイメージ。アイスクリームを想起させるような、バニラの甘い香りが漂う。大の甘党だった夏目漱石に思いを馳せて、砂糖とミルクをたっぷり入れても美味しい。
その玉のような白い花は、御釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆら萼(うてな)を動かして、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間(たえま)なくあたりへ溢れて居ります。極楽ももう午に近くなったのでございましょう。
芥川龍之介著「蜘蛛の糸」に登場する「極楽の池を蔽(おお)うように咲く蓮」の、甘くかぐわしい蓮をイメージした香りと味。
頭上に花がありました。その下にひっそりと無限の虚空(こくう)がみちていました。ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした。
坂口安吾著「桜の森の満開の下」に登場する「ひそひそと花を降らせる桜」をイメージした、桜の花入りの緑茶。乾燥させた本物の桜の葉や花をブレンドしており、口に含むと桜が静かに香って消える、どこか不思議な印象。
YOU+MORE!「日本近現代文学の世界へ 文学作品イメージティーの会」
定価:1,980円(本体1,800円)/1セット
URL:https://www.felissimo.co.jp/youmore/gcd652412/
セット内容:2g入りテトラティーバッグ17個(原産国名:ドイツ、日本)
記事内の作中文章引用元:
・宮沢賢治(1934)「銀河鉄道の夜」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html より
・夏目漱石(1907)「虞美人草」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card761.html より
・芥川龍之介(1918)「蜘蛛の糸」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card92.html より
・坂口安吾(1947)「桜の森の満開の下」
青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42618.html より