ベートーヴェンはコーヒーを飲むとき、コーヒー豆を毎回きっちり60粒数えて挽いていた|食の雑学ノート
実は、かなりのコーヒー愛飲家であった音楽家・ベートーヴェン。朝にコーヒーを飲み、決まった時間に散歩へ出て、家へ帰ると作曲に没頭する。そんな習慣を続けていた彼には、コーヒーに関して、強いこだわりがあったという。
それは、毎朝必ずコーヒー豆をきっちり60粒数え、自ら豆を挽いてコーヒーを楽しむこと。豆の種類や焙煎の具合にもよるが、コーヒー豆60粒は、およそ10g。現在、カップ1杯のコーヒーを淹れる場合、豆10gにお湯130~150mlで抽出するのが目安とされているので(ベートーヴェンが好んだ豆の種類、抽出に使ったお湯の量は不明ではあるが)、ひょっとすると、理想的な豆量を把握した上でコーヒーを淹れていたのかも。ベートーヴェンの楽曲には情熱的かつダイナミックな印象を受けるが、彼のコーヒーの淹れ方には、繊細な感性と几帳面な性格が窺える。
参考
・監修・片桐卓也(音楽ライター)/文・牧野容子 「コーヒーと世界遺産Vol.6 ベートーヴェンの原動力、朝のコーヒー習慣。ベートーヴェン自筆の楽譜「交響曲第9番」」 全日本コーヒー協会
・「ベートーベンはコーヒーがお好き?」 アサヒ飲料株式会社