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昔ながらの「食」の道具を取り入れる。ちょっとの手間が、日常に少しのゆとりをくれる。「臺處 DAIDOKORO」

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1972(昭和47)年に創業したヤマコーは、木製品を中心に天然素材と匠の技を活かしたものづくりを続けている。本社を構えるのは、良質な木材が流通する岐阜県中津川市。市内から車で30分ほど、緑豊かな山々に囲まれた付知(つけち)地区は、東濃ひのき(とうのうひのき)を中心に学術的価値の高い温帯性針葉樹林が広がる、森林率88%の「木の町」だ。今回EAT UNIVERSITY編集部は、ヤマコーの高橋さんにお話しを聞いた。

昔ながらの暮らしの知恵に、モダンなデザインとさらなる実用性を。「臺處 DAIDOKORO」シリーズ

ヤマコーが手掛ける「臺處 DAIDOKORO」シリーズは、日本の食生活に寄り添った昔ながらの「食」の道具にモダンなデザインと実用性を取り入れて、あらゆる世代に向けて展開している。

「創業当初は寿司店へ江戸櫃や飯台だけでなく、下駄なども卸していました。古くからの卸し先とのお付き合いはもちろん続いていますが、一般の家庭へ向けた商品も開発しています。」

食卓に昔ながらの知恵と、木のぬくもりを

「「臺處 DAIDOKORO」を考えたきっかけは、健康博覧会へ出展したこと。健康に繋がるのは、やはり食事です。食事を作る道具には良いものを使ってほしいという気持ちから、このシリーズを立ち上げました。」

体の健康と、心の健康 それは団欒であり、愛情である

というコンセプトでスタートした「臺處 DAIDOKORO」シリーズ。岐阜県を中心に国産の木材を使って、ひとつひとつ職人が手掛けている。天然素材の台所道具となると、気になるのはそのお手入れ方法だが。

「使用後は、食洗器は使用せずに中性洗剤と柔らかいスポンジで洗い、風通しの良いところでしっかりと乾かしてください。保管場所に適しているのは、湿気の多くない場所。無地の吸湿紙でくるんで保管するのも良いですよ。」

聞いてみると、あくまでもシンプル。お手入れのちょっとした手間を積み重ねることで、自分の道具として馴染んでいく過程も楽しめそう。

毎日のご飯を、ていねいに扱う。サワラを使い岐阜の職人が仕上げた「櫃」

タガ(木をとめる金具)部分は、銅。昔馴染みの銅製は雰囲気のある色合いで、懐かしさも感じられる

炊いたご飯を、お櫃に移す。暮らしを楽しむひと工夫

炊き上がったご飯を移し入れる、お櫃。お櫃は単にご飯を保管するためのものではなく、ご飯を美味しく保ってくれる。木製のお櫃は保湿しつつも水分を程よく吸って、お櫃内の湿度を一定に保つため、ご飯のふっくらとした味わいが長持ちするという。

使用しているのは、サワラの木材。サワラは日本特産の針葉樹で、水辺など湿潤な場所に自生しているためか水や湿気に強い。水分を吸収しやすく、乾き易く耐久性もあるため、古くからお櫃のほかにも寿司桶、米櫃、タライ、屋根板などに使われているという。サワラはヒノキ科ヒノキ属の樹木。なぜ、ヒノキではないのだろう。

「外側には汚れがつきにくいように艶消しクリア塗装を施していますが、内側は無塗装です(塗装すると、木ならではの保湿、水分の吸収が機能しなくなる)。そうなると、ヒノキでは香りが強すぎて、ご飯に移ってしまうんです。強い香りのないサワラは最適です。」

全体的に丸みを帯びたかたちは、使うほどに、使う人の手に自然に馴染んでいくようにデザイン。

「昔の人が少しでもご飯を美味しく食べたいと考えた、知恵の結晶。今の時代でも使いやすいデザインを取り入れて、より使いやすくしました。」

お櫃としてだけでなく、夏になったら氷を入れて水を張って素麺を盛り付ければ食卓が涼やかに。鍋の具材を並べても、食材が美味しく映えるのでおすすめ。

ちらし寿司、手巻き寿司パーティーの名脇役。酢飯を美味しくしてくれるサワラの「飯台」

水分を吸収しやすく、乾き易い。強い香りも持たないサワラは、飯台にも最適だ

ハレの日に活躍する飯台。サンドウィッチやおにぎり、鍋の具材、素麺などを盛り付けて、日常の食事にも取り入れたい

ちらし寿司や手巻き寿司を作る時に活躍する、飯台。食卓が華やかになるだけでなく、飯台で酢飯を作ると、適度に水分が吸収されてつやつやの酢飯が出来上がる。実用性もばっちりだ。こちらに使用しているのも、お櫃と同様にサワラの木材。

「例えばステンレスやプラスチックのボウルを使うのとは、全く違います。酢と混ぜてもべちゃっとならない。木製ならではの効果ですよね。」

飯台としてだけでなく、木の器としても活躍。蓋は裏返すと、トレーに早変わり。

国産ヒノキ・厚さ3cmにこだわった「俎板」。台所で奏でる、心地良い包丁の音

食材を切る度にとんとんとん、と優しい音。調理中の音も楽しみましょう

角にある斜めの切込み。指を引っ掛けて持ちやすい

包丁を受け止めるまな板は、硬すぎず、弾力性のある国産ヒノキ。重過ぎない「厚さ」は、反りや割れを防ぐほか、意外なこだわりが。

「3cmの厚みは、包丁で食材を切った時に最も良い音がするんです。」

カッティングの美しいまな板は、台所に立てかけても様になる。角に斜めの切り込みを入れることで、指を引っ掛けて持ち上げることができ、持ちやすい。チーズやパン、ハムを置いたりと、平皿としても活躍。

「臺處 DAIDOKORO」シリーズが「3rd Menu」に登場!

EAT UNIVERSITYが運営する、お取り寄せグルメのセレクトショップ「3rd Menu」。ここへ集まるのは、編集部が選び抜いた本当に美味しい「食」のプロが生み出した商品ばかり。自宅で食事を楽しむ機会の増えた、新しい時代。プロにしか生み出せない食の感動を、食卓へ!

EAT UNIVERSITYが運営する「3rd Menu」に、「臺處 DAIDOKORO」シリーズの3商品、「櫃」「飯台」「俎板」が加わった。毎日を忙しく過ごしていると、流れるように「食」の時間が過ぎていく時がある。最新の調理家電や調理器具、台所には便利なアイテムがたくさんあるという人も、一度原点に立ち返って、木のぬくもり、機能美に優れた昔ながらの日本の道具に目を向けてみては。

臺處 DAIDOKORO
3rd Menu 出品者紹介ページ
3rd Menu 商品ページ:

飯台

俎板